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2021/10/08

富士フィルム X100S|今でもじっくり楽しめる、秀逸コンデジ

event_note10/08/2021 editBy mizu

サブカメラとしてX100Sをお迎えしました。

みずかめらX100S

思い切ってお迎えしちゃいました!新しいサブカメラ!いや全然新しくない8年前のカメラなのですけども!かれこれ1ヵ月くらい?あれこれ悩んだ結果、わたしがとりあえず出した結論はこの子でした。

今回の記事では、この結論にいたるまでにわたしがどんなことを考えていたかを記録として残しておこうと思います。

みずかめら
みず

光学ファインダー覗きたいけどデジタルで撮りたい、軍艦部にがっつりダイヤル付いた機種使いたい派の方はもしかしたら共感していただけるかもしれません。。。

X100Sファーストインプレッション

長くなりそうなので、先にX100Sを手にしたファーストインプレッションを書いておきますね。8年前の機種なので今更感はすごいですが、もしかしたらこれから中古購入を検討される方の参考になるかもしれないので書いてみます。

わたしの思い描いていたシャッタースピードダイヤル・光学ファインダー(レンジファインダー形式なので、素通しのガラス)のあるカメラです。

もちろん中古品の購入だったのですが、JJCのアダプターリングとフードがついていました。ラッキー!

ユニークなデザインこのシーンは使用して通気レンズフードとアダプターリングに仕上げられています。フードには良い内部表面のマット仕上げでレンズフレアをさらに制限。のネットワークへの接続を容易にするアダプターリングレンズにレンズフード49 mmのスレッドまたはフィルター

おさまりのいいサイズ感、フィルムカメラのようなクラシカルなたたずまいに惚れました。

このX100S、というかX100シリーズは、レンズに別売のアダプターリングを付けることによってフィルターの装着ができるようになるのですが、そのフィルター径は49mmです。SONY αEマウントの比較的安価なAPS-Cセンサー機用レンズはφ49mmが多かったことから、φ49mmのアクセサリーは手持ちにいくつかありまして、そのまま流用できるのがうれしかったです。

たとえば、フードを付けると厚みが出てしまうので、レンズ→アダプターリング→保護フィルター→他社製レンズキャップ、とか。たまたま所有していたレンズキャップのデザインがかなりしっくり来てびっくり。最近は↑の状態で持ち歩いています。ストラップとして革紐をざっくり結んでます。うん、いいカメラ。撮影した写真は別の記事に掲載予定です。

2021年10月10日追記:早速作例をまとめた記事を公開しました!
【作例あり】富士フィルムX100S、使ってみました。|8年前発売の高級コンパクトデジカメ

1,630万画素、光学ズーム1倍、重量 : 約445g(付属電池、メモリーカード含む)


サブカメラが欲しくなっちゃった理由と検討した機種

X-S10をこんなに溺愛しているのに、なんでサブカメラが欲しくなってきてしまったのか...

★欲望1.光学ファインダーとシャッタースピードダイヤルが欲しい

Nikon F3を使っていたときは、フォーカシングスクリーンにマット面部分が多めのことから、光学ファインダーを覗きこんでも「こんなもんかな」という感想を持っていました。しかし、Nikon F-801の光学ファインダーを覗いたときに、あまりのクリアさや世界の美しさに感動してしまったのです。いつも見ている世界のはずなのに、プリズムを通して観た世界はどうしてあんなに美しく見えるのでしょう… これがきっかけで、EVFの便利さは理解しつつも光学ファインダーへのときめきが抑えられなくなってきていたのでした。(´•ω•`♡)

そして、モードダイヤルについて。マニュアル操作のフィルムカメラを使うほどほど、モードダイヤル付カメラの便利さを実感できる一方、デジタルでもフィルムカメラでフルマニュアル撮影をするときのようなスローな撮影体験をしたいなあという気持ちも湧いてきてしまいました。そんなことを考えるほど、軍艦部にシャッタースピードとかのダイヤル付いてるカメラに憧れる気持ちも増していき…。

いや、そもそも初めて富士フイルムのミラーレスを見たときは軍艦部のダイヤルが難しそうに思えて自分の中でのハードルがあがってしまっていたからこそ、モードダイヤル採用のX-S10を一目見たときに「この子となら…!」って思ったはずなのに。なんてわたしはわがままなのでしょうか。その日の気分に応じて軍艦部を取り換えられるカメラがあればいいのにな、なんて妄想をしたところで現実にはならないので、こんな理想を満たしてくれるカメラを探し始めたのでした。そこで出てきた気になる機種は...

・Nikon Df
・FinePixのやつ CCDセンサー機という意味でも気になるFUJIFILM S5Pro
・X100(初代)  

ただ、身近に良いコンディションの中古が無い、価格面から踏み切れずにいました。

★欲望2.雪の北海道でも写真撮りたい

わたしは北海道に住んでいます。そう、冷帯です。一年の三分の一くらいは雪が降っています。もうすぐ、秋、そして冬です。

みなさまご承知のように雪の季節の写真撮影は 雪の水分+温度低下 でかなり過酷!数年前、SONYのAPS-C機が相棒だったときは、比較的安価な現代レンズを利用していたこともあり、万が一のときはしょうがない…とお手製レインカバーを付けてガンガン撮影していたのですが、富士フイルム機に乗り換えた今のわたしの所有レンズは大半がオールドレンズ。万が一のときは、次おなじレンズに出会えるかはわかりません。レンズへの愛着が増すほど、雪のなかに持ち出すのは気が引けてきます。そう考えると、防塵防滴性能のあるカメラに興味が湧いてきます。そして「いいなぁ…!」と思ったのが、

・X100V(現行) 身近に中古がなさそうだったので買うなら新品

オプションパーツの購入が必要ではありますが防塵防滴で、クラシカルかつ洗練された外観。レンズ固定で厚すぎないのでコートのポケットに忍ばせたり、ネックストラップでコートの中にしまいこんだりできるかななんて妄想がふくらみました。

しかし気づいてしまったのです、動作温度が0℃までであることに。たぶんそれ以下でも動くんだとは思いますが、何かあったら自己責任ですよね。買うなら新品と思っていたのですが、買ったばかりの18万近くするものをそんな環境で使えるほど心臓強くない…と思いまして、あきらめの気持ちが大きくなってきました、、、そして気づいてしまったのです。この子の存在に。

・X-Pro3(現行) 買うなら中古

なかなかの変態カメラ(褒めてます)として有名なこの子。光学ファインダーとダイヤル豊富な軍艦部と、わたしの欲しい性能を全て持っています。そしてなによりProだけあって耐寒-10℃までいけるんですよね。素敵。新品は20万円を超えてきますが、中古だと良品がX100V新品価格と同じくらい。あれ?けっこう良い選択なんじゃないもしかして?いっちゃう?なんて思った、思ったのですが…

わたしは富士フイルム純正の防塵防滴耐寒対応レンズ持ってなかった!!!!!

そうですわたしの所有レンズの大半はオールドレンズ、富士フイルム純正レンズとしてはXC1545と、XF55200のみ所有しております。どっちもWRではないです。そう、X-Pro3だけじゃなくて、WR対応レンズも買わないと耐雪装備には成れない!
ううーー狭めの広角~標準単焦点は中古でも4万円程度かそれ以上しますし、ちょっとさすがに予算オーバーだなぁ。。というかそもそも10万円ちょっとのX-S10のサブ機として倍近い値段のカメラって、もはやサブ機とは、、?などと思い始めてしまい。。

そうそう、防塵防滴耐寒で名を馳せているオリンパスやペンタックス機も一瞬考えたのですが、これ以上マウントを増やすまいとして候補には入れませんでした。

そんなこんなで頭の中ぐちゃぐちゃの状態で1か月くらい過ごしていました。
そこで出会ったのが、X100Sだったのです。(相当長い前振りにお付き合いいただきありがとうございました。)

X100S
富士フィルム X100S


X100Sに感じた魅力。

まず、光学ファインダーがあり、軍艦部にシャッタースピードと露出のダイヤルがあること。わたしのサブカメラに求める条件を満たしています。ほんとはISO感度のダイヤルあったらもっと良かったんですけども。

次にセンサーがX-Trans CMOS IIであること。フィルムシミュレーションは初代X100にもあったプロビア・ベルビア・アスティア・モノクロ・セピアに加えて、プロネガ系2つが追加されています。愛機のX-S10に積んでいるセンサーよりも2世代前のセンサー。どんな写りをしてくれるのかわくわくしました。X-S10の4世代目センサーの写りに惚れているからこそ、そのルーツを知りたい気持ち。彼氏の元カノのことが気になっちゃうみたいな感覚ですかね。笑

そして比較的安いこと。いや高いですけど。発売から8年でまだこのお値段維持してるってすごいです。ただサブカメラにメインカメラ越えのお金を出すのには抵抗があったので、ちょうどいい価格でした。

今回たまたま出会ったのは撮影枚数1800カットのあまり使われていない個体でした。ファインダー内のチリ混入はそこそこありましたが、目を近づけて見れば気にならない程度。レンズや外装はとてもきれいでした。 運命の出会いかな。

最後に、この子だったら雪の中で使って万が一のことがあっても割り切れるかなって。雪の中で使うとしたら当然0℃以下、動作温度以下になってしまうので、バッテリーの設計の古さなども鑑みると実際どうなるのかは未知数なのですが…。

USB充電が無いとか、そういう現代らしい機能はほぼ無いのですが、スローな撮影体験の為に購入しようとしているものなので特に気にしませんでした。

8年もの?でもこんなに元気に動いてくれるだけで十分貴重な子だから、あんまり無理させたらかわいそうかなとも思いつつも、過剰に大事にしすぎることはせずに、写欲を存分に満たしてもらう存在になってもらおうと思っています。


ここまでお読みいただきありがとうございました。よかったらもう1記事どうぞ!

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