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2021/07/30

Nikon F-801を手に入れた!|フィルムの装填・取り出し方法解説

event_note7/30/2021 editBy mizu

Nikon F-801をお迎えしました。使用方法解説も。

みなさんこんにちは、みず(@mizucamera_)です。ご覧いただきありがとうございます!
今日はNikon F-801をお迎えしたお話です。使い方(フィルムの入れ方・取り出し方)は目次からどうぞ。

Nikon F-801、使い方

このNikon F-801、よく立ち寄るチェーン店Kさんで¥2800+税で販売されていました。びっくりしすぎて3度見くらいしちゃった。これって前からちょっと気になっていた機種だ...80年代当時、プロのサブ機的な立場で利用されていたハイエンド機のようです。
でも安いからって買うのはなんか違うよなあと思いつつ。すでにNikon F3を所有しているし。フィルムカメラで撮影される写真って、ボディによる影響よりも断然レンズやフィルムによる影響の方が大きいので、同じマウントのフィルムカメラボディを複数所有する意味があるのかなあとも思ってしまい... でも心の中では欲しくて欲しくて、買わない理由よりも買う理由を探しました。

(1) シャッタースピード1/8000の高速で撮れる!つまり明るいレンズも開放で撮れる!(F3は1/2000まで。とはいえFマウントAiレンズのF2より明るいの持ってないけど)
(2) AFも使える!(AF対応レンズ持ってないけど) 追記:※購入時点。当時のAFを試してみたくて、結局その数日後に1本買っちゃいました。105mmマクロのDタイプレンズ。

うん、十分な理由だ、しかもめちゃくちゃ安いなんて。買っちゃおう!と決めました。笑
とりあえず露出計が元気そうかどうかだけ確認させてもらって、購入。

一応店員さんに、「なんでこんなにお手頃な値付けなんですか?プラボディだからですか?」って聞いてみたら、安い理由はプラボディの他に、機械式と異なり壊れたら修理が困難なこと、重く、動作音が大きいこと(ゆえにプラボディだったとしてもコンパクトフィルムカメラはよく売れるらしい)とのことでした。なるほど。

■電池を入れて、動かしてみる。

お持ち帰りして、エタノールでとにかく清掃しました。めっちゃ汚いわけではないですが、どうしても溝の部分にホコリがたまってしまってますからね。ボディにテカリはありますがよく聞くべたつきは全くありませんでした。

早速、電池(単3を4本)を入れてみると、

Nikon F-801、上から

おおお、やっぱり液晶あるの新鮮!そして本来はお店で確認してくるべきポイントですが、シャッタースピード全速快調であることやモルト痛みもないことを確認。内心テンション上がりすぎてすっかりチェックを忘れていました。
でもここで気づく。きっとF3使えるから大丈夫だろうと高をくくって使い方を全く習ってこなかったので、まずフィルム室の開け方からして分からない!笑 検索しても全然出てこず(フィルム室開いた状態から始まる解説など)、悩んだので次の項目に書いておきます。

■F-801 フィルムの入れ方・取り出し方

あまり人気が無いからか...?細かくフィルムの出し入れを解説しているページがなかったので、書いておきますね。誰かの役に立てば…

(1) フィルムの入れ方

Nikon F-801、フィルムの入れ方

まず、青矢印の2つのスライドできるボタンを内側に(2つが近づくように)引き寄せます。すると、フィルム室が開きます。

Nikon F-801、フィルムの入れ方

次に、フィルムを入れます。凸部が下になるように。

そして、フィルムのベロを右側に引っ張って...

Nikon F-801、フィルムの入れ方

赤い印の部分まで引っ張ります。フィルムが巻き付いていく黒い部分の突起がフィルムの穴部分にかみ合うようにしておくとよさそう。

Nikon F-801、フィルムの入れ方

そして、電源をONにして、シャッターボタンを1度押すと自動的にフィルムが巻き上げられて、カウント(青矢印)の部分が1になります。その左にフィルムのマークも出ます。これで撮影が始められます!

Nikon F-801、フィルムの入れ方、ISO感度

ISOボタンを長押しした状態でダイヤルをくるくるすると、ISO感度を手動で設定することができます。こうすることで、DXコードがついていないタイプのフィルムでも問題なく使えます。

(2) フィルムの取り出し方

フィルムの撮影可能枚数上限に到達すると、シャッターボタンを押しても何も起こらなくなります。(DXコードついていないフィルムを装填しているし、フィルムの撮影枚数を自分で指定しているわけじゃないのに自動で止まってくれるので、フィルムが引きちぎれる心配無くてありがたい。何で終わりが分かるんだろう?引っ張ろうとしたときの抵抗の強さ...?)

Nikon F-801、フィルムの取り出し方

撮影が終わったら、電源の入った状態で上の写真の青い矢印のところのボタンを同時に推します。すると、ジーって音と共にフィルムが巻き戻されて、液晶の撮影枚数を示す数字がどんどん小さくなっていきます。カウントダウン!

音が完全に止まったら、フィルム室を開けることによりフィルムを取り出せます。いつもくるくる回していたので、全部自動でやってくれるの新鮮!

■さっそく1日使ってみて。

ここから先は完全にわたしの感想です。
まず、ファインダー覗いていて気持ちよすぎる!この感覚は初体験でした。EVFじゃなく、光学ファインダーを愛している人の気持ちに近づけた気がする。

ファインダー覗いているのが楽しすぎて27枚の撮影が1日で終わってしまいました。こんなの初めてでびっくり。(F3使ってると一つ一つの動作がなんだか厳かな感じがしてガンガン撮る気分とはちょっと違うのですが、このF-801はフィルム巻き上げ自動だからか?気持ち的にもサクサク撮れちゃう不思議。)

でかすぎるシャッター音も愛おしい!メカ動かしてる感あって楽しいです。自動だけど。
ある意味、携帯とかスマホのシャッター音みたいですよね。携帯のシャッター音ってカチャってだけじゃなくてカッチャーって感じで後に長くのびる音のイメージがあって。あの長さはシャッターだけじゃなくこのフィルム自動巻き上げの音も含んでいるのかと。感動の気づきでした。

わたし自身、幼少期にギリギリフィルム時代を生きてたけど、当時はカメラに対して興味を持っていなかったから、どんなフィルムカメラを使っていたのか、どうやって使うのかも最近まで知らなくて。初めて使ったのもF3だったので、ここまで電子化されたフィルムカメラ使うのは実質初めてで。一つ一つの挙動に感動しちゃいました!

Nikon F-801、小窓からフィルム見える

そして装填しているフィルムが見える窓がかわいいいい!

いやあ、発売当時10万くらいする素敵カメラがこんなに手頃に手にはいるなんて…高機能なのに諸々の理由をつけられて安値で取引されてるのがちょっと可哀想だなあとは思いつつも、買う側からするとありがたいものです。

とりあえずこの時に撮影したファーストロールは早速現像に出しました。楽しみ!

Z fc 発売の影響でFM2などのクラシカルなルックスのフィルムカメラが注目されていますが、あえてのプラボディのフィルムカメラ、これはこれでいいなあ。

ご覧いただきありがとうございました!