煙突みたいな高倍率ファインダーDW-4
こんにちは、みず(@mizucamera_)です。ご覧いただきありがとうございます。
今日は「Nikon F3用高倍率ファインダーDW-4 と、Amazonマーケットプレイスで中古品を購入する際の注意点」に関するお話です。
上からのぞくファインダーを使ってみたい欲
ってありませんか?わたしはありました。もともとはファインダーが取り替えられることすら知らなかったのですが、とあるインスタの投稿でNikon F3 × ウエストレベルファインダーDW-3の組み合わせでファインダー越しの世界を見せてくれる動画がありまして...何ともロマンを感じてしまったのです...。あれって要はプリズム通さないでフォーカシングスクリーンをまんま見ているみたいなもんだし、実用性の観点でどうなのかはわかりませんが、とにかくロマンがすごくてわたしにはぶっ刺さりました。
しかしびっくりするくらい、意外と中古に出てなくて。あるいは出ていても思ったより高い。(○○オクとかフリマサイトを見ていないからそう感じるのかもしれませんが。)
そんな中で知ったもう一つの上からのぞくタイプのファインダー「DW-4」
ででん!上の写真がF3×高倍率ファインダーDW-4です。煙突生えているみたいで面白いルックス。買っちゃいました。Amazonのマケプレでとある業者さんがランク「非常に良い」のものを6000円台で出品されていて、添付写真もよさそうな美品だったので思い切ってぽちりました。結局その写真が本物だったのかは謎で、接眼ゴムは欠品していたのですが(後述)ファインダー自体の光学系はちゃんと美品でした。変な臭いとかもなく。
■高倍率ファインダーDW-4について詳しく!
令和の時代にどこまで需要があるかわかりませんが!笑
このDW-4は、上から覗くという観点だけウエストレベルファインダーと同じではありますが、目的は打って変わって精密なピント合わせ用って感じです。ファインダーの倍率が(レンズの焦点距離にもよりますが)1.2倍程度になるとのこと。ハイアイポイントファインダーは0.7倍なので、だいぶ大きく感じますね。
DW-4のこの煙突みたいな部分、実はくるくる回って視度調節できます。ただ簡単に回ることはなくて、レンズのピント合わせよりももっと重くねっとりしてます(個体差や経年による差はありそう)。
それで、初めに述べたように接眼ゴムが欠品していたんですが、それにより何が困るかっていうと接眼レンズの保護です。本来の接眼ゴムにはレンズ部分にフィットする蓋もついているようなのですが、それがない。持ち運ぶときの傷が心配になっちゃいますよね...。
というわけで考えて考えてとりあえず出した結論が、手作りのカバーです。笑
使うのは、Kodakのフィルムパトローネが入っていたケースとマスキングテープ。いろいろ試してみたのですが、Kodakのケースの蓋の外周がDW-4の接眼レンズの直径にピッタリシンデレラフィットだったのです。
具体的な作り方としては、Kodakのケースの蓋の内側の突起をカッターなどで削ったのち(ケガに注意)、蓋全体を覆うようにしてマスキングテープを巻きつけます(削り残しによるケガ防止と、摩擦力アップの期待と、見た目の問題)。これで完成!めっちゃぴったりスポっとはまるので、お持ちの方はお試しください。
■DW-4の見え具合
このファインダーで覗く世界はどんな感じなのか、せっかくなのでお見せします。F3に、105mmマクロレンズを付けまして、被写体は50mmのレンズにお願いしました。
レイアウトはこんな感じです。上からファインダーを覗くと...
こんな感じです!遠くからだとちょっと見にくいというか全然見えないので、目をしっかり近づけてあげる必要があります。
この写真は上から撮っているので、もうちょっとちゃんと目を近づければもう少し広い視野で見えます。そしてこの画像からも分かるように、やや糸巻き収差があります(もちろん写りには一切影響はないです)。
今まで使っていたハイアイポイントファインダーと比べると像がかなり大きく、くっきり見える感じがしました。そして何より一番感動したのは、フォーカシングスクリーンのスプリットプリズムやマイクロプリズムがめちゃくちゃよく見えること!! ピントの合わせやすさがすごい。ただし上から見下ろして見るので首がつかれる。
撮影のテンポはハイアイポイントファインダーのほうがサクサクスムーズな感じはします。ゆっくりまったり、でもしっかりなのが高倍率ファインダー。見た目も独特でいい。
付属品として、ファインダーの底部を保護するカバーがついていました。このカバーは斜体のNikonロゴでした。このファインダー発売当初からずっとそうなのかな?それともこのファインダーが比較的新しい個体だったのかな。詳しくは分かりません。
このカバーはもちろんハイアイポイントファインダーにもぴったりはまるので、もともとついていたハイアイポイントファインダーにこのカバーを付けて、防湿庫でお休みしてもらっています。
Amazonマーケットプレイス購入時の注意点
それはコンディション、添付写真のスクショを撮っておくこと!です。
なぜかというと、Amazonの商品ページに添付されている写真が、送られてくる商品そのものではない可能性があるからです。実際わたしの場合はそうでした…。
具体的には接眼ゴムの欠品です。添付写真には接眼ゴム付のファインダーが掲載されていたのですが、実際にはファインダー本体と底面のカバーのみ送られてきて、接眼ゴムは欠品していました。(スクショ撮ってなかったのが悔やまれます。証拠をお見せできないので、ショップ名などは出しません。)
この問題でやっかいなのは、購入前まではコンディション等を商品ページで閲覧できるのに、購入した瞬間にコンディション等が閲覧不可能になってしまうところにあります。購入履歴のページから見られたらいいのにね。マケプレで中古品を購入したのが初めてだったため、迂闊でした。(2021年9月現在の仕様。もしも確認する方法があったら教えてください!)
今回の接眼ゴム欠品問題に関して、なんとなくそんなこともあるかなあとは覚悟していたのと、接眼ゴムが付いていたところで経年劣化によるひび割れなどの可能性等も考え、購入の段階で「あっても使わないかなぁ~」なんて思っていたくらいのものなので、欠品に関する問い合わせや返品依頼はおこなっていないのですが、もしも別の重要パーツが欠品していたとしたら困りますよね。
そんなときに問い合わせをスムーズに行う為にも、コンディションや添付写真をスクショで残しておくことをおすすめします。今回のお買い物で得た教訓です。
おまけ:最近のF3事情。MF-14の話とか。
あえてフィルムで撮りたいな!ってときには、今日の日付も入れておきたいなーっていうことが多いので、データバックMF-14をつけっぱなしにしています。ノーマルの裏蓋と比べると重いし、フィルムの入っていたパッケージの蓋をちぎって入れておく、とかロマンのあることはできないのですが、かなりお気に入りアイテムです。中古カメラ店で5000円で購入したもの。
そして今まで赤いボタンの存在になんとなく気づきながらも押してみようと思ったことが無かった「イルミネーター」!うちのF3ちゃん点きました!わあい。この(かすかな)ライトは、露出やシャッタースピード表示用の液晶や、レンズのF値を見やすいように照らしてくれるものなのですが、屈強なF3でもこの部分が壊れてしまっている個体がどうやらそこそこあるようで。
点いても点かなくても、暗所で使うことが無ければ実用には差し障りがないのですがね。なんとなく愛着がましました。以上こぼれ話タイム。
このほかにもNikon F3 とあわせて使いたいアクセサリに関して書いてます!
関連記事:初めて購入したフィルムカメラ(Nikon F3)に合わせて買ってみたもの
というわけで、お読みいただきありがとうございました。みなさんもよきフィルムカメラライフをー!(*' '*)よければもう一記事お読みいただけると嬉しいです!