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2023/01/03

【道民歴10年】ブランドストーンは雪道を安心して歩ける?【Blundstone】

event_note1/03/2023 editBy mizu

ブランドストーンは雪道の相棒になれるのか

みなさんこんにちは、みずです。ご覧頂きありがとうございます。今回はちょっと趣向を変えて「革靴」についてのお話です。カメラ、特にフィルムカメラのような「アナログなプロセス」がお好みの方は、革のお手入れがお好きなかたもいるかなあっていうのと、冬の北海道に撮影旅行を考えている方に向けて、雪道に適合する靴の話がしたいなあと思いまして。

ブランドストーンと雪道


ブランドストーンは雪道に合うのか?

ブランドストーンのブランドヒストリーやどんなラインナップがあるのかは、公式サイトが一番詳しいのでそちらを参考にしていただくとして、この記事では実際に秋〜冬の札幌でブランドストーンを履いてみたわたしの感想をお届けします。なお、わたしが購入・着用したモデルは、寒冷環境に特化した「THERMAL」モデルです(ALL-TERRAINではありません)。レザーの種類はヌバック、カラーはRustic Brownです。

近所に購入できる店舗が無かったので、わたしは楽天で購入しました。無料でサイズ交換に対応してくださるお店で購入するのがおすすめです。


★雪道を歩いて寒くないか

寒くないです!後述しますが、実はせっかくTHERMALモデルを購入したのにシープスキンインソールを抜いて、普通のインソールを入れて着用しています。それでも寒くはないです。アッパーもシンサレートのおかげで、上に雪が載っても冷たさは全然感じません。スッキリとした見た目の割に、布製のもこもこウィンターブーツと比べても引けを取らないくらい暖かいので、防寒性能はとても優れていると思います。

雪道とブランドストーン


★雪道での滑りづらさ

正直、微妙です!雪道のコンディションごとの相性は、ふかふかの新雪:○〜△、つるつる道:×〜△、べしゃべしゃ道:◎、です。※あくまでも、わたしの感想です。

ブランドストーン公式サイトのTHERMALの説明文を見ると、防水・防寒に関する記載はあるのですが、耐滑性能、すなわちアウトソールの雪道耐性については特に何も書かれていないんですよね。。。そういうことだと思います。(商品写真だとモデルさんが雪道を歩いてはいますが…)

ブランドストーンサーマルのソール

この写真は、雪道(ふかふか系の雪)でしばらく歩いた際のソールを撮影したものでして、特につま先とかかとの溝が雪でかなり埋まってしまっている様子がお分かりいただけると思います。ソールの溝が細くて浅いとこんなふうに埋まってしまうので、滑りやすさが増すと感じます。(例えば耐滑性能の高さで有名なビブラム アークティックグリップは、もっとゴッツい塊が点々と存在していて、細い縞構造は有りませんよね。)もちろんこの写真を撮っているときにもこのように雪道を歩いているわけで、絶対に歩けないわけではないのですが、全幅の信頼は置けないな、かなり気をつけて歩く必要があるな、というのが正直な感想です。

わたしの中の結論としては、ブランドストーンTHERMALは、その防水性能のピカイチさを生かして、雪が溶けかけてきたべしゃべしゃの雪道に合わせるのが最適だと思っています。具体的には最低気温0℃くらいがしばらく続いて、雪が結構溶けてきて、でも排水溝が雪で埋まってしまっているから水たまりが結構できていて…なんてシチュエーションにぴったりです。あるいは本州のあまり雪が降らない地域でたまに雪が降ってしまったとき(→すぐに溶け始めてべしゃべしゃになる雪道)にもちょうど良いと思います。べしゃべしゃ道のときは、ソールのグリップ性能はそんなに必要ないですし。水への不安がなければ、水たまりにも臆せず突っ込んでいけるので良いです。

べしゃべしゃの雪道に心強い

THERMAL ALL-TERRAINだったらどうなのかなあ、わたしがTHERMALを購入したときには、ALL-TERRAIN専用ソールを採用したTHERMALがまだラインアップに無かったので選べませんでしたが、ALL-TERRAINのソールの説明には「滑りやすい環境でもグリップ力を発揮」の文言があるので、気になるところです。


★サイズ選びの難しさ、サイズ選びの失敗談

上の項目で、シープスキンインソールを入れずに履いていることをお話しましたが、これはサイズ選びの難しさの影響です。ブランドストーンの中でも、スタンダードなモデルのORIGINALSなんかはセレクトショップに置いているのを見かけますが、THERMALの実物をお目にかかる機会はわたしの場合有りませんでした。そのため、THERMALを購入したのはネット通販。過去に試着したことのあるORIGINALSのサイズで注文しました。

わたしの靴のサイズは、通常23-23.5 cm。他の有名メーカーの靴でいうと、ドクターマーチン3ホール:UK4(23 cm相当)、ニューバランス996:23.5(D)、ビルケンシュトック:23 cm(ナロー)です。

ORIGINALSのサイズでは、UK4ではぶかぶか、UK3でも若干ゆとりを感じつつも、やや厚みのある靴下の着用で丁度いいかな、くらいでした。他のサイトでも言われているように、ブランドストーンは若干大きめに作られている印象です。そのため、THERMALのUK3を注文したのですが…結果、ピッチピチでした。履けなくはないのですが、冬用の厚手の靴下やタイツを履いてしまうと、かなりキツさを感じます。その原因は、肉厚でふわふわのシープスキンインソールです。シープスキンインソールを抜いて、手持ちの普通のインソールを入れると、あのとき試着したのと同じサイズ感でちょうど良く感じました。インソールが厚い分、足を入れる空間はハーフ〜ワンサイズくらい狭くなっているように感じます

UK4に交換してもらおうかかなり迷ったのですが、真冬以外、例えば蝦夷梅雨の時期にも履きたいことを考えて悩み…。シープスキンインソールを妥協しても、シンサレートの断熱効果に期待すれば、THERMALを選んだ意味も無くならないかなと思い、そのままUK3を履き続けることにしました。(シープスキンインソールは靴箱で眠っています…)


★ヌバックRustic Brownの履き心地、エイジングと今後の計画

今回、今までスムースレザーの靴ばかりを持っていたので、ヌバックを選んでみました。色も迷ったのですが、買ったばかりのときからムラ感が楽しめそうなRustic Brownにしました。秋口にノーメンテで履きおろしたときの写真がこちらです。

新品のブランドストーン

最初から黒〜茶のムラ感がいい感じです。革があまり硬くないからか、木型との相性が良かったのか、靴ずれを全く起こしませんでした。最初から履き心地は快適です。履きおろしてからしばらく経って、なんとなく毛羽を寝かせようかなと思ったのと、冬の雪道で濡れまくる前にいたわっておこうかなと思い、Collonil 1909 シュプリームの無色クリームを入れてみて、今(雪の季節)に至ります。最近は、馬毛ブラシでブラッシングを適宜する程度です。

先端が濡れたブランドストーン

水(雪)にガッツリ濡れると、この写真のつま先のように茶色が濃くなりますが、すぐ乾きます。シミになりません。まだまだ履き足りないので、履き皺はほとんど入っていないですね。正直、滑りやすさの観点から真冬の雪シーズンに1軍登用はできないので、雪が溶け始めてからガンガン履こうと思います!ブーツとしては、本当に履きやすくてお気に入りなので、クタッとするまで履いていい感じにエイジングさせたい願望はめっちゃあります。


今後の計画として、アウトソールの張替えを検討しています。ブランドストーンのソールが加水分解しやすいのはよく聞く話なのと、せっかく耐水・耐寒性能が良いのに真冬に1軍にできないのは悲しいので、ビブラムの耐滑ソールに張替えようかなと。札幌にも、ブランドストーンのソール張替えをしてくださるシューメンテのお店があるようなので、真夏にでも相談してみるつもりです。

以上、札幌歴約10年のみずによる、ブランドストーンTHERMALの正直レビューでした。滑りやすさを除いて大好きなブーツなので、これからも生活・撮影のお供にガンガン履いていきます!

色々なモデルがありますので、ご購入の際はお間違いなく。雪道は関係ない!デザインが好き!っていう場合は、ORIGINALSのシリーズがお手頃でおすすめです。
雪道とブランドストーン