わたしが写真を撮る意味を考えさせてくれるカメラ。
すっごくきれいな写真なら、商業カメラマンが撮ってくれたほうがいい。なぜわたしがいま写真を撮るのか。それは、わたしにしか見えない瞬間を切り取るため。
日常の一コマ一コマを愛おしく切り取る。
振り向いた彼氏とか。ピンボケしてても、わたしがみていた景色はそんな景色だったかも。
撮影体験がある意味シンプルすぎるからこそ、あなたの眼には何を映して生きてきたの?と問われているような気がする。
…なんていうエッセイを書きたくなるカメラかもしれない。
ようやく購入できてから、1週間経ちました。現段階での率直な気持ちを、最近訪れた新潟・長岡の写真とともに、お送りします。
新潟駅にて、新幹線ときを待つ。クラシッククローム。 |
こんにちは、みずです。ご覧いただきありがとうございます。
X Half、ようやく買えました。入手まで色々ありました、長い道のりでした。変に早まったりせず、ちゃんと定価で一番欲しかったチャコールシルバーが買えて良かった!
1週間使った今のところの思いを書いておきます。もともと富士ユーザーでしたので、初富士の人とは違う観点になっているかと思いますので、ぜひ御覧ください。
★愛せるところ
・とにかく軽い。小さい。
体積の小ささは、軽さ以上に重要。重くても持てるけど、最近のミニバッグブームに乗っかっているのでカバンが小さいわたし。大きかったらバッグに入らない。
X100S使用中、ミラーレス一眼よりはコンパクトだけど、結局出っ張りの部分とかを考えるとなかなかレディなバッグには入らなくて持ち出せないときも多かった。X100Ⅵまで時代は進化したけれど、根本的なサイズは変わっていないのでバッグに入らない問題は変わらない。X Halfはこの小ささが愛せる。なんならギリッギリだけどパンツのポケットにも入る。
新潟から長岡までの新幹線車窓と、長岡駅。クラシッククローム。 |
上空からの景色と、新潟駅。クラシッククローム。 |
・1枚前のチェックが気軽
フィルムカメラを志向した「後戻りできない体験」とは、ある意味逆説的な機能である気もするが…2in1のトリガー用レバーを2in1にするのと逆側に倒すと、1枚前に撮った写真を巻き戻すようにして見られる機能がある。これが結構便利。再生ボタンを押すのと結局変わらないといえば変わらないんだけど、手応えがいい。失敗も、よく写ってないのも味ではあるけど、ちゃんとカメラに収まっていてほしい瞬間もある。そういうときの確認用にめちゃめちゃ使ってます。「えっ今人物じゃなくてその奥の景色にピント行っちゃった気がするぞ」ってときとかね。新潟名物、「へぎそば」と「タレカツ」。そばはちょっとWBに違和感。 |
★もどかしさを感じるところ
・色を変える手段の少なさ。
X-S10などはフィルムシミュレーションを前提としてそこから味付け(ハイライトとか)を数値でコントロールできた。そこがカスタマイズの面白いところだった。でもX Halfはフィルムシミュレーションまたはフィルターを選んで、それだけ。コンセプトを考えればわかる。フィルムだったらフィルムを装填した段階でベースの画作りは決まっていて、現像したあとにスキャンのときに味付けするもの。だから本体側での調整幅を少なくした理由は理解できる。でも⋯もどかしい!長岡駅の花火モチーフ?デコレーションと、スタバ。リアラエース。 |
・AFとMF、どっちにしても、完璧じゃない。
使い分けが難しいなあ。AFも無駄に(って言ったら悪いけど)瞳AFついてて、人物撮って欲しい気持ちは伝わってくる。でも、バシッとは決まらない。正直、もっさり。で、AFの精度がシャキッとしないからこそMFを使いたいんだけど、MFもちょっと使いづらい。
まずフォーカスリング。私は成人男性よりも手がちっちゃいからまだ許せるレベルだけど、手のたくましい人だとフォーカスリングは回しにくいかも?
そして、距離計。モニターが見づらい(サイズ小さいのもあるし、最大輝度も快晴時には物足りないレベル)ので、今何メートルのところにピントをおいているのかなっていうのがわかりにくい。そもそも、モニターを見てピントがあっているかをチェックするのはあんまり現実的ではないレベル。
この辺の機能的な部分は、X-Pro1とかのように、ファームウェアのアップデートで改善されるかしら?(期待したい!)
AFの効きの難しさ。左のように撮りたくても、右のようにピント抜けちゃうときもしばしば。 |
★アクセサリについて
ちっちゃいのがメリットなのと、わたし自身手が大きくはないのでグリップやカバーはつけないことに。フードもぶつけ防止やビジュとしていいかなと思ったけど、レンズフードによくあるように逆さづけでコンパクトに…みたいなのができないのであれば、小ささ(薄さ)のメリットをスポイルしてしまうとも思うので、なしかなあ。唯一気になるのは、フィルターの類。基本レンズ剥き出しで、電源オフしても能動的にキャップを被せない限りレンズは剥き出しのままなので、ちょっとこわい。各社のフィルターのマグネットの強度がどんなもんなのか気になるところです。
あとはシャッタースピードも1/2000が上限なので、快晴の時用に可変NDは確かにあってもいいかもとも。
そもそもレンズ先端にネジ切っておいてくれればよかったのに…!ってところですが、外装が全部プラスチックに塗装かめっきだとすると、擦れるところがすぐ摩耗しちゃうとかで辞めたのかなあ?
ミスト系フィルターとか、クロスフィルターとか、おもちゃっぽいフィルターも合わせたら楽しそうなんだけどなあ。
新潟駅周辺スナップ。ノスタルジックネガ。 |
新潟駅から新潟空港まではリムジンバスで移動。リアラエース。 |
新潟→新千歳はプロペラ機で移動です。リアラエース。 |
いずれにせよ、足りないところはあるにせよ、愛せる度合いがとても高くて、しばらく手放せそうです。毎日一緒に過ごして、いろいろな世界を切り取っていきたいな。
これまで使っているX-S10と同じフィルムシミュレーションを使ってもX Halfだと感じ方が違うので、色々比べていきたいです。撮り比べはしたので、追って掲載してみます。短期的に楽しむカメラではなく、日常に染み込むようなカメラだと思うので、気長にお待ち下さい。
ご覧いただきありがとうございました。
カメラのデコレーション関係も、また取り上げたいな!
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長い時間に使っても色がそのまま鮮やかに。