交換レンズのフィルター枠の歪みを自力で修理する方法!
皆さんこんにちは、みずです。ご覧いただきありがとうございます。
交換レンズのフィルター枠、ゆがめちゃったことありますか?
丁寧に使っていればこうなることはめったにないとは思うのですが、人生何があるかわかりませんよね。。。不慮のアクシデントで、落としたり、ぶつけたり。
実はこのレンズは頂き物で、譲り受けた段階からこのようにレンズのフィルター枠が歪んでしまっていました。当然フィルターをねじ込むことはできません。どんなレンズでもとりあえず保護フィルター付けておく系のみずとしては、フィルターを付けられないのはちょっと不安。また、比較的広角なレンズなので、風景を撮るときにPLフィルター付けたいときもあります。
そこで、専用の修理ツールである、「レンズバイスツール」を用いて枠の歪みをとってみることにしました。Amazonでぽちりました。3000円台(2021年6月現在)です。
![]() |
Neewer カメラレンズ万力修理ツール |
これがカメラレンズ万力修理ツール、またの名をレンズバイスツール。表と裏で、フィルター径に合わせて適合する方をレンズ枠にはめ込んで使います。わたしの購入したNeewerのモノは27mm~130mmのフィルター径をもつレンズに対応していました。ほぼあらゆるレンズ、イケそう。
■レンズバイスツールの使い方
(これからお話する使用方法は、みずの独学です。参考にされる際は、自己責任でお願いします。)
レンズバイスツールはこのように、ツールの両面に凸部があり、それぞれフィルターの溝と同様のねじが切ってあります。
![]() |
フィルター径に合わせて、裏表で大小 |
これをフィルター枠に合わせてから、ハンドルをねじり、外側に向かって力をかけてあげることによってフィルター枠の歪みをとる仕組みです。(なので、レンズ内側に向けて歪んだものを修理することはできますが、外側に向けて拡がっちゃってる場合は修理が難しいかも...です。やったことないので推測ですが。)
ではいざ挑戦!
こんな感じで、レンズにレンズバイスツールをはめ込みます。
はめ込めたら、ハンドルをねじって力をかけていくのですが、ここで1か所に力をかけすぎてしまうとフィルター枠が楕円形になってしまう危険性があります。そのため、
一か所に連続的に力をかけるのではなく、歪んでいる部分と、その周囲にバイスツールを動かしながら力をかけていきます。力をかけながら動かすのではなくて、力をかけたら一度緩めて、場所をずらして、もう一度力をかけて...をエンドレスループです。。。
あくまでこのレンズの場合&わたしの感覚なのですが、修理序盤はレンズの外周ピッタリにツールが当たってから、70~80°程度回転、おおよそきれいになってきた終盤は90°程度回転させて力をかけました。終盤は手がかなり疲れました...握力不足...。
■実際どのくらい歪みが取れたか?
![]() |
レンズバイスツールを用いたフィルター枠歪みの修理結果 |
こちらの画像をご覧ください。修理前はご覧のようにフィルター枠の一部分が内側に歪んでおり、フィルターを付けられないほどだったのですが、レンズバイスツールで力をかけていくことによりちょっとずつ外側に戻っていき、最終的にはほぼ円弧の一部になりました。このレンズの歪み具合+わたしの握力ですと、所要時間1時間くらいでした。思ったよりかかったなあ。
そして念願の、
フィルターをはめることができました!!!!!めでたしめでたし。
■注意事項、というか覚悟しておくべきこと
うまく治らないかもしれないとかそういうのももちろんあるのですが、わたしが修理中に気になったのは塗装の剥がれです。フィルター枠に金属の修理ツールを当てて、ガジガジ力をかけていくし、ツールを当てる位置をずらす時に擦れるしで、修理中にぽろぽろと塗装が剥がれたカスが落ちてきました。
特にオールドレンズですと、こういった表面の塗装ももろくなっている可能性も否めないので、修理の際はあらかじめリスクを理解したうえで行うと精神衛生上よいのではないでしょうか。
というわけで、レンズバイスツールを用いて無事フィルター枠の修理に成功しました。もしもフィルター枠歪みにお困りの方は、自己責任の上お試ししてみてはいかがでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました!