目測ピントに慣れていく過程が楽しいカメラ。
皆さんこんにちは、みずです。今日はRollei35が楽しいっていうお話です。目測ピント合わせについてのお話も。
このRollei35は2021年秋にカメラのキタムラにて運命の出会いをして入手したものです。Germanyのもので、レンズはテッサータイプ。あわせて使うと楽しいアクセサリもいくつか揃えて、すっかりお気に入りのフィルムカメラの1台に。
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このRollei35を手に入れてからもうなんだかすごく満足してしまって、入手以降カメラもレンズも増えていません。手の中に収まるこの子にただただ満たされています。
フィルムの入れ方は、これまでわたしが使ったことのある国産フィルムカメラと逆で、右から入れます。なれない頃はちゃんと入っているか不安になりましたが、今の所一度も装填に失敗したことは無いです。
なんだかんだで手に入れてからコンスタントにフィルムを入れて撮影していたのですが、本ブログではあまり撮った写真についてお話していなかったので、今回はこれまでRollei35で撮ってきた写真を振り返りつつ何枚か載せてみます。
■富士フイルム SUPERIA PREMIUM400
1ロール目は富士フイルムのSUPERIA PREMIUM400を装填しました。なんだかんだ1本目は安定の富士フイルムを選びがち。また値上がりしましたが数本のストックはある、、、1ロール目なのでISO400を選び、セオリー通りに絞り8-11のあたりにセットして、ピント無限遠、いわゆる「パンフォーカス」で撮影することが多かったです。映るすべての世界にピントがあっているように見せることができ、速写性が高いのがポイント。
水面の空の反射を撮ってみました。すっきりと描写してくれて気持ちいい。
カメラを入手するとすぐやってみたくなっちゃうのが逆光。きっと製造当時は耐逆光性能を向上させようとか、そういう努力をしていたと思うし、逆光のときのゴーストなんて嫌われていたと思うのですが、現代っ子のわたしは逆光のときに出るフレアやゴーストがある意味「その時代らしさ」を感じられて大好物なのです。この子もなかなか派手に光のシャワーを演出してくれました。絞り羽は6枚なので光条も6本。
■申光 Shanghai Light 400
お次は申光 Shanghai Light 400を入れて撮影してみました。1本現像してみてパンフォーカスでの撮影は大体思い通りの画が撮れることがわかったので、2ロール目からは目測ピントで遊んでみました。
そう、ご存知の方も多いかと思いますが、Rollei35はピント目測式のカメラです。レンジファインダーカメラのように二重像を合わせるとかもありません。このRollei35でのピント合わせの方法は、レンズの根本をくるくる回して自分の思う距離に合わせるだけです。ファインダーに映る画はあくまでも素通しの画。ピントを変化させても見える画は変わりません。そのため、現像してもらうまではその写真のピントがあっているのか否かはわからないのです。
というわけで最短撮影距離で。結果として木の根元の葉にピントが合いました。周囲もぼかしてみたかったので絞りも開け気味にしてみました。テッサーはボケが硬いなんて言われているイメージがあるのですがどうですかね、たしかにすごく芯はあるボケって感じがします。開放F値も3.5なので、とろける系のボケとは全く異なる雰囲気。
割と手前の葉っぱにピント合わせてみようと思って絞りも開け気味ににしていたら、盛大にピンぼけ!デジタルだったら絶対削除しちゃう写真も、思い出の1枚になるのがフィルムカメラエンジョイ勢の楽しくて幸せなところです。(これはこれでなんか素材として使えそうな気もするなとか思うし。)
■Kodak ULTRAMAX
そしてわたしお気に入りのULTRAMAXを装填。
ピントを最短にして、絞り開けてみたところ。ピントは面で合う、が実感できる。この1枚を改めて見て、やっぱりこのカメラで撮れる写真のボケは硬めなので、ぼかしてもわたし的にグッとくる表現にはならない気もしました。パンフォーカスでぱしぱし撮るほうがこの子のポテンシャルを活かせるかな。
なんて思っていたのですが、この1枚でしびれました。手前の葉っぱ一枚にジャスピンできました。気持ちよすぎる。このときの絞りはどのくらいにしていたのかは全然覚えていないのですが、結構開けていたんじゃないかなあ。確かこの写真を撮ったのはカメラと出会って1ヶ月以上たった頃かな、目測ピント合わせに慣れてきたのもあると思います。やっぱり使えば慣れるし、数打てばお気に入りの1枚が撮れる!
そういえば玉ボケってどうなるんだろうと思って撮ったのが下の写真。
最短撮影距離にして、絞り開放で木に巻き付いているイルミネーション的なものを撮りました。そんなにイルミネーションの球数が多くなかったのでちょっと地味になっちゃった。開放F値が大きいし、電球との距離の問題もあってあんまり盛れた感じにはならなかったなあ。どのカメラにも当然得手不得手がありますから、これはこれで。
最後に雪の季節になってからの写真です。こちらも絞りはやや開けて前めにピントを狙いました。立体感がよく出ていて、お気に入り。雪の日でもコートのポケットに忍ばせられるのがすごくいい。
ここまでご覧いただきありがとうございました。Rollei35やフィルムの写真に興味を持ってくださる方がいらっしゃったら幸いです。フィルムカメラ関係の記事はこの他にもたくさん書いていますので、ぜひもう1記事読んでいってください(*´ェ`*)