遠くから、大きく見つめる世界。
こんにちは、みず(@mizucamera_)です。ご覧いただきありがとうございます。
今日お話ししたいテーマは「105mmマクロ」。最近お気に入りレンズのうちの一つです。ワーキングディスタンスを長めにとれる(=遠くから、小さなものを大きく写せる)レンズで、植物などのスナップはもちろん、身近な世界のスナップにも活躍してくれています。
わたしの愛機は富士フィルムのミラーレス、X-S10です。富士フィルム純正レンズのラインナップでは60mm(XF60mmF2.4 R:Amazonリンク)、80mm(XF80mmF2.8 R LM OIS WR:Amazonリンク)の2種類マクロレンズがラインナップされていますが、ちょっと自分の中では価格的なハードルが高く。。。マクロの世界を覗いてみたい、だけどもうちょっとお手頃に。なんて思いに応えてくれたのが、中古カメラ屋さんで出会って、一目ぼれしたAI AF Micro Nikkor 105mm F2.8Dでした。純正2本と焦点距離も結構違うので、もしも今後純正のものに手を出す時が来たとしても、差別化できるのもいいかなって。思ったところにピントを合わせるためにはなんだかんだでMFが確実なので、オートフォーカスが使えなくても何も不便はしていません。
■105mmマクロで写した世界。
まずは、写した世界を見てほしいです!ボディは富士フィルムX-S10。フィルムシミュレーションはクラシックネガやACROSなど。季節はちょっとさかのぼり、初夏~真夏くらいに撮影しました。APS-Cセンサー機なので、焦点距離が1.5倍になっていることをご承知おきください。
ピント面のくっきり解像感と、それ以外の場所のゆるやかに溶ける感じがとてもすてき。すき。わたしは植物をよく撮るので、50mm近辺のマクロレンズももちろん使いやすいですが、もっと遠くから大きく写せる105mmのマクロは楽しいです。
↑の写真を拡大してみたものが↓です。
左の植物オオウバユリは絞り開放、右のハチはちょい絞りです。どっちも解像感がすごくて気持ちいい!
ピントリングの回転角が大きめなので、速写性はそんなに無いですが、ゆったり動いてくれるオシドリちゃんだったら撮影できます。現代レンズ×AF×連射でバシバシ決めるのも楽しいですが、まったりMFで野鳥撮影もオツなものです。鳥さんに迷惑をかけないように、ゆっくりと遠くから。
105mm×APS-Cなので1.5倍=157.5mm相当、そう思うとなかなかの望遠です。望遠を生かしたスナップも楽しいなあ。カラフルな自転車たちは、登録番号が写らないようにあえてピントを甘くゆるっとしてみました。マニュアルフォーカスならではの楽しみ。
チェーンの金属らしい質感や背景の玉ボケの溶ける感じがかなり好き。ちょっとしぼればくっきり、ぱっきり。
日中/街頭による光条の出方はこんな感じでした。日中の方はちょっとゴーストも出てますね。絞り羽根の枚数は7枚です。いやな感じは全然しない、むしろ好きです。お上品にしゃしゃしゃーーーって感じ(語彙力)。
■レンズの外観・機能など
前の項目にてご紹介したのはX-S10に装着して撮影した写真ですが、せっかくのNikkorレンズなのでNikon F-801に装着して紹介用写真を撮影してみました。
今までAuto NikkorやAi Nikkorを使用してはきましたが、もう少し世代の進んだDタイプレンズはこの子が初めてでした。見たことのないボタンがたくさんあってわくわく。(マウントアダプター経由の撮影では使わないボタンも多いのですが。)
(1)のボタンは、オートフォーカス(AF)を使用する際、フォーカス位置をなるべく迷わないようにするために制限するためのものです。マニュアルフォーカス(MF)で使う際は基本FULLで問題なさそう。この手のボタンがついているレンズを手にするのは初めてで、最初なんのこっちゃ?って感じだったのでお店の方に教えていただきました。
(2)はAFとMFの切り替え、このボタンと同じリング上にある銀色のボタンを押しながら回転させると変更できます。F-801に付けてAFを試してみたら、結構ゆっくり&モーターの音がすごい!でも結構ちゃんと合うので感動!!マウントアダプター経由でデジタルに装着する際はMF一択ですね。
(3)も最初は何のボタンか分からなかった!シャッタースピード優先モードを使うときに、勝手に絞りリングが動いてしまうのを防ぐためのボタンです。最小絞りにした状態でカチッと手前に引っ張ると、絞りリングがロックされます。
レンズで設定できる最小絞りはF32。(ただしレンズの伸び具合により実際の絞り値は変化します。)撮影距離の表示は、プラスチック?の窓の中がくるくる回ることにより示されます。かわいい。
最短撮影距離と、無限遠のときのレンズの長さ比較。結構伸びますね。最短~無限遠までの回転角も大き目で、精密にピント合わせができます。
■購入時のお話
このレンズは、比較的近所の中古カメラショップでこの夏に購入しました。純正フロント・リアキャップ付き、美品で20000円+税くらいだったはず、確か。
カメラ屋さん曰く、この手のレンズ(Dタイプってことかな)は、使い込むほど先端部分がテカってくるらしいのですが、この個体は全然テカってないので前オーナーさんはほとんど使っていなかったんじゃないか、とのこと。確かにレンズ内にチリも全く見えず、とてもきれいな個体でした。
連れて帰るかどうしようかなーと迷っていた時、非マクロ(マイクロ)の105mm単焦点だったらもう少し手ごろな1万円台前半のものも多くあるよと勧めていただきました。値段の安さだけじゃなく、フォーカスリングの回転角の大きさも異なる(小さくなる)そうで、ピント合わせにかかる時間を考えると非マクロのほうが早そうでした。しかし、最短撮影距離の短さや等倍撮影ができることに魅力を感じてこの子を連れて帰りました。ピント合わせはゆったり楽しめますしね(*' '*)
もともと55mmF3.5のMicro Nikkorを溺愛しているので、時代も焦点距離も異なるけど同じ「Micro Nikkor」を冠するレンズを使ってみたかったっていうのも大きいです。
そんなこんなでお迎えしてから1か月以上経ちます。標準レンズと比べるとちょっと大きくて重たいので毎日持ち出すわけではありませんが、連れて行った日の打率はかなり高いです。これからのカメラライフにも欠かせない一本になりそうな予感(*' '*)!
お読みいただきありがとうございました。