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2021/07/09

【作例あり】プロソフトンAでほわっと花。フィルムシミュレーションはベルビアとクラシックネガで。

プロソフトンA、「芯のある柔らかさ」の花フォト

みなさんこんにちは、みずです。ご覧いただきありがとうございます。

ソフトフィルター、すきですか? わたしはソフトフィルター独特の甘い描写が好きで、たまに猛烈に使いたくなっちゃいます。愛用しているのはKenkoのプロソフトンAです。最近久々にその波がきまして、ちょこちょこ写真を撮ってきたので今日はそんなお話をしようと思います( *´`)北海道の初夏花スナップ!

■ソフトフィルター「プロソフトンA」との出会い

ソフトフィルターとの出会いは数年前のCP+。Kenkoさんのブースにて社員さんに直接お話を伺いながら、プロソフトンA・Bやフォギーとの違いを実際にお試しさせていただいて、求める描写を得られるプロソフトンAに一目惚れしました。プロソフトンの特徴は「芯のある柔らかさ」。ピント面のしっかり感と、被写体周囲のにじみ感がぐっときました。

デジタルマルチコート(DMC)を採用、フィルターガラスの周囲に墨塗り加工、機械加工精度の限界を極めた薄枠設計のフィルター枠を採用した「PRO1デジタル」シリーズのソフトフィルター。超広角から望遠まで、絞り設定にも制限がない、美しいソフト効果を発揮するソフト効果フィルター。フィルター表面に施した特殊コーティングと、非常に微細な特殊効果加工により、光のにじみが美しいなめらかなソフト効果を表現します。

ちなみにプロソフトンBはもっとほわっほわ、フォギーはさらにふわっふわに映ります。自分にはちょっと過剰に感じてしまったので、Aがベストな選択でした。そうそう、最近効果弱めのプロソフトン クリアも登場したようです。ちょっと気になるなあ!

プロソフトンフィルターというと、星空撮影の際に星をにじませてより印象的な画にするために用いられているようで、Instagramで #プロソフトン や #プロソフトンA を検索すると星系写真が多くでてきます。でもね、花に使ってもとっても楽しいんですよ。

というわけで、今回の記事では特に花撮り用としてお気に入りのフィルムシミュレーション「ベルビア」「クラシックネガ」の2つを使った初夏の花スナップをお届けします。クラシックネガで撮るピンクの色の出方が好きなんですよね...!以下の写真はすべてボディ:富士フィルムX-S10、レンズ:XF55-200mmf3.5-4.8 (撮影時の焦点距離はいずれも望遠寄り、絞りほぼ開放)で撮影しました。※追記:初版にて「ベルビア」を誤って「プロビア」と表記しておりました。大変失礼いたしました。

RAWで撮ってそれぞれに現像するのは手間だなあと思ったので、初めてフィルムシミュレーションブラケットを使って撮影してみました。このブラケットは内部処理だからシャッターは1回で済むのがいいですね。撮影後の編集は行っていない、撮って出しです。データ量軽量化は行っています。


■フィルター有無&フィルムシミュレーションごとの写りの違い

アジサイ、フィルムシミュレーション:プロビア / 左:フィルター無し、右:プロソフトンA
フィルムシミュレーション:ベルビア / 左:フィルター無し、右:プロソフトンA

アジサイ、フィルムシミュレーション:クラシックネガ / 左:フィルター無し、右:プロソフトンA
フィルムシミュレーション:クラシックネガ / 左:フィルター無し、右:プロソフトンA

プロソフトンAフィルターの有無と、フィルムシミュレーション ベルビア/クラシックネガの違いはこんな感じです。くっきり鮮やかネイチャーフォト感のあるベルビアと、渋かわなクラシックネガ。この光の具合だとにじみはそんなに出ませんでしたが、被写体の輪郭が甘くなり、背景の柔らかさが増したのはお分かりいただけるでしょうか。

では、以下はすべてプロソフトンAを装着したうえで撮影したものを掲載します!

アジサイ、上:ベルビア、下:クラシックネガ
アジサイ、上:ベルビア、下:クラシックネガ

木漏れ日の光が降り注ぐ場所に紫陽花が咲いていました。被写体周りに光彩っぽい光のにじみが!撮って出しのままで比べると、紫陽花はベルビアのほうが好きだなあ。

ヒメジョオン、上:ベルビア、下:クラシックネガ
ヒメジョオン、上:ベルビア、下:クラシックネガ

この被写体の場合はクラシックネガの色味が好きです。乾いた感じの緑が好み。

オオバイヌゴマ(たぶん)、上:ベルビア、下:クラシックネガ
オオバイヌゴマ(たぶん)、上:ベルビア、下:クラシックネガ

この!ピンクをクラシックネガで撮った時の色味が好きすぎるんです。見たままに近いのはベルビアなのですが。ちょっと日陰だったので目立つ光のにじみは出ていないですが、全体的にほわっとした雰囲気に仕上がって好みドンピシャです。

新緑のモミジ、上:ベルビア、下:クラシックネガ
新緑のモミジ、上:ベルビア、下:クラシックネガ

新緑のモミジ。これどっちの色味も合いますよね。ベルビアだとみずみずしい感じ、クラシックネガは落ち着きとしっとり感。プロソフトンAのおかげで、ピント面はある程度しっかりしながらも明るいところの光がふわーーってしてるのがいいな。

オオウバユリ、上:ベルビア、下:クラシックネガ
オオウバユリ、上:ベルビア、下:クラシックネガ

オオウバユリ見ると初夏だなあって思います。群生していました。プロソフトンの醸す柔らかさと玉ボケの相性もいいかも。

全体的に、ソフト効果が激しすぎない、けど確かにほわっと感は増せるところがプロソフトンAの推しポイントです。


■X-S10の「ソフトフォーカス」フィルターとの違い

花瓶の花、上:フィルター加工無し、下:ソフトフォーカス
花瓶の花、上:フィルター加工無し、下:ソフトフォーカス

ちなみにX-S10のフィルター機能で、「ソフトフォーカス」というものがあります。名前の通りソフトに、ふわっとドリーミーな印象の写真に仕上げてくれます。お部屋の花瓶のお花を撮影したものをを載せてみますね。(前後で少し花のレイアウトを変えたので、全く同じ写真ではなくてすみません。)
ソフトフォーカスフィルターを使った写真、グロウ感もあってとってもかわいらしいのですが、どうもこの全体的なほわっと感が酔っぱらった時の視界に近い気がしてしまうのですが皆さんどうですか。。。笑 被写体との相性もあるかもしれませんが…。

なので、このフィルター加工よりもプロソフトンAを付けて撮影したときの「芯のある」ほわっと感の方がわたしは好みです。

お読みいただきありがとうございました!( *´`) 割とお手頃価格なので、お試ししてみてはいかがですかっ?↓

デジタルマルチコート(DMC)を採用、フィルターガラスの周囲に墨塗り加工、機械加工精度の限界を極めた薄枠設計のフィルター枠を採用した「PRO1デジタル」シリーズのソフトフィルター。超広角から望遠まで、絞り設定にも制限がない、美しいソフト効果を発揮するソフト効果フィルター。フィルター表面に施した特殊コーティングと、非常に微細な特殊効果加工により、光のにじみが美しいなめらかなソフト効果を表現します。