接写リング、付けてみたくなった!
こんにちは、みずです。ご覧いただきありがとうございます。
前回の記事で50mm単焦点レンズであるNikkor-HC Auto 50mm F2について取り上げたのですが、その際に当該レンズについて書かれているニッコール千夜一夜物語を改めて読んだのですが、そこで気になる部分がありました。
さらに、近接撮影時の性能の劣化が少ないことも特筆すべきで、最至近(0.45m)においても良好な性能を維持するのはもちろん、ベローズや中間リングを用いたクローズアップ撮影においても威力を発揮することだろう。
なるほどお! と。この子に接写リング付けてみようと思ったことなかったなあと。
いや、この文章で取り上げられているのはわたしの持っている子よりも2世代新しいもので光学系も若干変更が加えられているので、期待通りの結果が得られるかはわかりませんが。
というわけで今回のテーマは、「50 mm単焦点レンズに接写リングを付けたらどうなるか?」です。使うレンズはNikkor-HC Auto 50mm F2ですが、多分ほかのレンズでもだいたい同じような傾向の結果が得られると思うので、接写リングが気になる方はこのままぜひー
あ、そうそう、接写リング、中間リング、エクステンションチューブなんていろんな呼び方されていますが、どれも同じものをさしています。この記事中では、目的が分かりやすいので「接写リング」って呼び方で統一しますね。
接写リングをレンズに装着。
今回わたしはこちらの2.5cmの幅の接写リングを使いました。本体Mの文字はMサイズってことかなあ。
実はこれ、Micro-Nikkor Auto 55mm F3.5を購入したときについてきた、ハーフマクロを等倍マクロにするための専用品なんです。でもマウントさえ合ってしまえば専用品とか関係なく使えますよ。(※マウントアダプター経由で、絞りの連動等気にしない場合。)
中には光学系など何もない、ただの筒です。Fの文字が入っていて良き。
レンズに装着するとこんな感じ。ちょっと長くなる。
【作例】接写リングで得られる効果と試し撮り
ではさっそく、目の前のものからいってみましょうか。毎度おなじみですがボディは富士フィルムのX-S10です。いまカタカタしているノートパソコンのキーボードから。
【接写リング無し、最短撮影距離↓】
接写リング無し、最短撮影距離 |
【接写リング有り↓】
接写リング有り |
すごくクローズアップできる!解像感も問題ないのでは!
ただ被写界深度がめっちゃ浅くなるのでピント合わせがシビアです。そして、近くにしかピントが合わなくなります。この2つが本物のマクロレンズと比べたときの不便な点ですね。
それではちょっとした作例、どうぞ!今回はかわいいもの多めです。笑
Nikkor-HC Auto 50mm F2 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
Nikkor-HC Auto 50mm F5.6 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
白蝶貝とコットンパールのブレスレット。1枚目は開放で撮ってみたのですが、被写界深度浅すぎてもはやピントあってるんだかあってないんだかという感じで...2枚目のようにちょっと絞ると扱いやすいですね。こんな被写体の場合は六角形のボケもアクセントとして悪くないかも。
Nikkor-HC Auto 50mm F2 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
Nikkor-HC Auto 50mm F5.6 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
愛用のシチズンクロスシー。1枚目はこれまた懲りずに開放で撮ってみたのですが、秒針の中央部分にしかピントが来てませんね。ほかはボケでわけが分からなくなってる。笑
やっぱり絞らないと。
Nikkor-HC Auto 50mm F5.6 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
万年筆のあんなにちいさな刻印もこの通り。
Nikkor-HC Auto 50mm F5.6 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
こちらの写真のみ、被写体が小さすぎたのでトリミングしました。(0.08 カラットでめっちゃ小さいのが伝わりますか?)外枠がこんなに傷ついていることに気づいていなかったので写真撮りながらビビりました。。。
Nikkor-HC Auto 50mm F5.6 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
Nikkor-HC Auto 50mm F5.6 + 接写リング, Fujifilm X-S10 |
同居しているチランジア(エアープランツ)のイオナンタ(上)とテクトラム(下)。イオナンタは小指の第一関節くらいしかない大きさの子株の写真です。かなり大写しできているのが伝わりますか?テクトラムは葉の表面に水分を取り込むための「トリコーム」(だじゃれじゃないよ!笑)がふわふわと密集して生えているのですが、その解像感にびっくり!一本一本がちゃんとわかるレベルで描写されていますね。
なかなか楽しいですね(*´`*)
マクロレンズを超えることはできないですが、1本のレンズで二度おいしい感じを味わえます。お出かけのときとか、どうしてもレンズ1本で行きたいけど...!って時に接写リングを忍ばせていけば、ここぞというときに使えていいかも。